昨日、ガイアの夜明けという番組で、偶々屋上緑化の家々が紹介されていました。やはり、金属防水技術と屋根緑化用の軽量土の普及によって、これからは屋上緑化住宅、という風な雰囲気が伝わってきました。屋上に屋外用リビングソファーとジャグジー風呂を設けた家が紹介され、家族と友人がバーベキューをしながら、真夏の夜に涼しんでいる光景がありました。緑化された屋根直下の寝室では、熱帯夜に一度もエアコンを用いなかった、という事例も紹介されていました。番組のテーマは、「電気を用いないで夏を涼しく過ごす」でした。涼しさはいうまでもなく、水と緑と土による気化熱ともう一つ、放射冷却の原理が横たわっていました。
私達も「センシブル」と称して、当にこのことを家作りとして追求している真っ最中です。電気を僅かに用いて快適環境を得ようとする技術は沢山ありますが、なにかそれでは面白みがない、というか自然を本当にうまく用いているだろうかという疑問が基になっています。昨日の番組は「電気を用いずに」という命題が独りよがりではなく、多くの人々の共有課題になりつつある、ということを感じることができました。