2024. 7. 15 permalink
久しぶりに、この家に伺う。子供3人の学年がほぼ同じということもあり、子供たちをひっさげての、完全プライベートな時間。あれから、15年も経ったということに、しばし時間の過ぎる速さを感じる。そういえば、周りはほとんど、マンションに建て替わってしまっている。一転、砂漆喰の壁が、思いのほか、綺麗なままであることにも驚く。むしろ対面のクロスの壁の方が、汚れていて、そちらは近々貼り直すという。
帰りがけ、オリジナルの木製門灯に目が止まる。なんとオリジナルのままである。15年、家の入り口を魔除けのように?守り抜き、風雨にさらされながら、耐えている。15年分のウズクリ(冬目だけが浮き上がり、木材が木目に従い凸凹する)が形成されていて、その凄みを感じる。小さいながらも、時間の経過が、うまく意匠と結びついた事例と思った。夜になると内側から、光が漏れる。