2025. 1. 7 permalink
2024年度 建築デザイン演習Ⅱ-実作課題 (福岡大学大学院)
250107-1〜4 完成した犬矢来ベンチ
250107-5 竹の耐久性を増すため「竹ガード」を塗って、現場を退散
250107-6 福大の専任の先生方に座っていただきながら、学生が下段から、課題説明
250107-7 講評会直前に完成して、束の間の昼食 カップラーメンを出来たてほやほやのカウンターでいただく。
241213 大学のものづくりセンターで背板のカウンター材を加工中
241210 犬矢来ベンチのくい打ち
241123 屋外の竹の耐久性を得るため、竹の油抜き 同時に焼き芋を蒸す。
241115 竹藪に入り、孟宗竹を伐採
241029 犬矢来ベンチのエスキース3
241022 犬矢来ベンチのエスキース2
241008 犬矢来ベンチのエスキース1
今年も昨年に引き続き、in this town の長谷川氏の依頼を受けて、昨年手を入れた小さな小屋奥の、沢を敷地に、ソロキャンプ場としての機能提案をおこなった。最初は、大風呂敷を広げて、いろいろな提案を各自が進めつつも、結局、自分で提案したものは、自分で作らないといけない、というプログラムを顧みることによって、「犬矢来ベンチ」のみの施工となった。1.8m長さ×2台とはいえ、竹材の伐採からおこなったため、8名の作業量は、それなりに重なった。今年は、学生たちが段取りよく役割分担と工程管理を行い、作業は時間超過を最小限にしながら、完成することができた。とはいえ、大学から与えられた授業時間を、はるかに超える拘束時間である。これが、良いことなのか悪いことなのかは、わからない。私が非常勤であることが、奏功しているのか、専任の先生たちは、ある種の不安を押し込めて見守ってくださっている感じがする。
designbuild workshop とは、つまりは、職業的施工者ではない人間=素人による、施工であることが、最大の長短である。そして、それを設計することは、施工者にバトンタッチできる通常の設計とは、技術のデザインとして根本的に異なる。優れた職人が傍にいて、設計することは、(普段仕事でしているが)これは、本当に頼もしい。設計力を十二分に補ってくれて、それにより、瑞々しいものができる可能性が増大する。designbuild workshopはその逆である。だれがどこまでやるのかわからない「にわか施工集団」をどこまで信じていいかわからない状況で設計をするから、解法が限られている。その限られた中で、意匠や構造や、費用や、工期、安全性、のやはり全てを担保しなければならない。またもや、大学のものづくりセンターにお世話になりつつ、今回も、振り返れば、よくできた、よくやってくれた、と学生たちに思う。