2024. 3. 23 permalink
「原始人から始めよう」
を裏テーマに、雨晒しのワークショップが田園で行われる。バンブージャングル(バンジージャンプと言いそうになる)と地元の方々が言っている竹の遊具は、この日、この冬の農閑期を終えて、お釈迦になる。解体を手伝いつつ、その架構方を学ぶ。一応学生数名と、大学の先生2名が雁首揃えて、4人のお子さんを持つ主婦から、堂々とその奥義を学ぶ。児童公園などがない田園地域に遊具を、という思いから、これをコロナちょっと前から、始められたという。コロナの時期には、「公園」さえもシャットアウトされたから、活躍したという。
毎年秋になると、地域の方々で立てて、種まきの春前に、落とす。燃やして焼き芋を蒸してと、すぐさま生活に組み込まれる。構造は原理的には簡単とは言いつつ、10m超の迫力あるスケールをどうやって立てるのかとか、結び目はどうするのかとか、縄はどんなものを使うのかとか、気になっていた。6割ぐらい、体得できたところで、すぐさま、南畑プロジェクトのサイトに移動して、実行。ここでは、10mの長さは敷地の大きさがないので5mレベルの結節点に設定して、5名で立てる。足場なしでこの大きさを一気に立てられるのが爽快である。アメリカンインディアンのティピもこれなんだと合点。こういう生活の中の無為行に近い建築?造作行為が、なんとも清々しい。職業的技術の周縁にある技術である。
2024/2/9 バンブージャングルworkshop