漆喰と木の室シリーズ

漆喰と木の室シリーズ

グッドデザイン賞 2017

カテゴリ
リノベーション 集合住宅 workshop 継続PJ

「漆喰と木の室」とは

1 「漆喰と木の室」とは
建築巧房(代表 ・髙木正三郎)が手がける中古マンションの一室を漆喰と木でリノベーションするプログラムです。 建築巧房では2001からこれまで賃貸用=計38室、オーナー居住用として2室のリノベーションを手掛けてきました。

→リノベーション例

2 「漆喰と木の室」の機能性
湿気とカビを防ぐ  漆喰表面の多孔質構造により、RCマンションの短所である結露が発生しにくい空間になり、カビも基本的に発生しません。珪藻土と同質の調湿効果があります。

脱臭効果 漆喰の多孔質構造に悪臭成分が吸着し分解すると言われています。疑似科学的な側面ですが、実際に体験したという報告があります。ただし効果は永遠ではありませんので、漆喰を塗り足す必要があります。原状回復を行う賃貸物件の場合は、特に適した素材といえるでしょう。

→コラム「漆喰のトイレ」

3 「漆喰と木の室」の意匠性
日本人ならでは 自然素材をふんだんに使うことで日本人なら誰しもが感じる居心地の良さを表現しています。

→コラム「無垢材の厚みはなぜ必要?」

和なのに現代的 建築家がデザインと工事監理を担当するので、和の要素が強すぎないモダンなテイストの室内にリノベーションできます。年齢性別を問わず、ほとんどのライフスタイルに合った空間になるでしょう。

4 「漆喰と木の室」の経済性
工期短縮と費用削減 制作と設計を建築巧房が一貫して行うので、工期を平均1部屋1〜2カ月と短縮し、設計料を含んだ総費用を安くすることができます

実施例:
面積  改装費
32.0㎡→83万円
38.9㎡→120万円
38.9㎡→159万円
41.7㎡→159万円
41.7㎡→261万円
→不動産オーナー向け情報

入居100% これまで「漆喰と木の室」でリノベーションした中古賃貸物件は全物件で家賃を維持したまま、必ず入居に至りました。それまで空き部屋だった物件も、自然素材の空間に変えることで人気物件に変わっています。

原状回復も安く クロス貼りの場合、入居の繰り返しより、定期的な室内総張り替えは免れません。40㎡ぐらいの一室で、10万円ほどの費用でしょうか。漆喰塗りの場合、ほとんどの場合は部分補修で行うため、一回の原状回復は1〜数万円程度です。

家賃滞納率も低い 自然素材の空間である「漆喰と木の室」を選ぶ借主さんの特徴は、多くの方が部屋を綺麗に使われます。また「漆喰と木の室」の管理者からの聞き取りによると、家賃滞納に至った例はないとのこと。質の高い借主さんが自然と集まっているようです。

5 「漆喰と木の室」の今後
老健施設、ホテルなどへの拡大 築年数を経て資産価値の目減りした建物を自然素材を活かしたリノベーションで再活性化する。これは中古賃貸業界だけでなく、いろんな分野で応用できる手法です。今後は戸建て物件から老健施設やホテルまで、古くなった建物をターゲットに「漆喰と木の室」リノベーションを拡大し、空室問題や生活空間の質の向上に力を注いでいきたいと考えています。

詳細は

漆喰と木の室