2008. 2. 1 permalink
第二期工事
説明のしにくいこの空間が出来たのは、かれこれ3年前?ということで、施主さんから呼び出され、なにやら神妙な模様。「お二人(担当者諸共)にとって残念なことがあります」というかなり重たい前触れにより、小さな改装の話を頂く。蓋を開けばなんのことはない、今より良くなるではないかと直感し、快諾した。編集業機能の拡充のための低い間仕切り家具は却って空間として締まった。その部分はまた別にに触れるとして、特記したいのは、この時に加えた、アルミ6×6の目地棒。ここのカウンターに着席し杯を傾けると、丁度真ん中のシナベニヤの突きつけ目地に目が留まり、その都度に酔いが冷めた。例えたら、閉まっているのか空いているのか解らないズボンのチャックに目が引っかかってしまったというような。この小さな改装を好機と、大工にアルミ棒を渡した。親方は、いまさら埋め込むのは無理だといったが、寄越された職人は、上から付けただけだと不細工ではないか、と精密なノミ裁きでこれを埋め込んだ。理想的な雇用関係である。いや、明日からここで正真正銘の酒飲みに変身できる。