2022. 9. 23 permalink
床は、コンクリートの磨き仕上げなのに対し、階段室の踏面と外部の土間は、コンクリートの叩き仕上げを採用した。磨き仕上げは、水に濡れたとしてもそれなりのグリップ力があるため、ほとんど滑る心配はないが、階段はより安全な方が良いだろうという判断である。 叩き仕上げといっても一般的なものとは異なり、一回磨いて骨材を現しにした後、その骨材を狙って叩いていくことで、モルタルを叩くだけのものに比べて、より耐久性の高い仕上がりとなる。
グリップ力や、磨き仕上げとの意匠的な連続性の兼ね合いを決めるため、何度か現場でサンプルを作って頂き、検討を重ねた。偶然にも前面道路の仕上がりと連続する形となり、正しい選択であったことを確信する。
米満光平