築40年のビジネス客室を”貝灰漆喰”で再生
「漆喰と木の室」シリーズ初となるビジネスホテルタイプのリノベーションを2018/10月24、25日に佐賀市の旅館あけぼので実施しました。築30年の客室を有明海独特の素材である「貝灰漆喰」で再生。武雄の左官職人、山口亮さんの指導のもと、2日間で下地塗りから仕上げまで行いました。
シングルルーム306号室
フローリングは、7ミリのチーク材
既存のカーテンは、障子戸に変更(製作:TATEGUMI/Dチーム)
シングルルーム307号室
貝灰漆喰とは…赤貝などの貝殻を焼いたものに水をかけて生成した漆喰。縄文時代から日本人の生活を支えてきたものですが、戦国時代以降、石灰岩を採掘した「石灰漆喰」が主流になり、現在、専業として生産しているのは有明海沿岸・柳川市の田島貝灰工業所のみです。「貝灰漆喰」は粒子が一定ではないため、割れにくいとされ下地材として使われてきました。また貝殻の成分が残るために「石灰漆喰」と比べて色合いがほんの少しグレー。目に優しく落ち着く風合いです。原料の貝殻は、剥き身の貝を缶詰を詰めた後に残った廃棄物。ゴミを建材として使う先人の知恵の詰まった素材です。
貝灰漆喰(左)、石灰漆喰(右)
■場所 旅館あけぼの 〒840-0833 佐賀県佐賀市中の小路3-10
■日程 2018/10/24(水),25(木) ※終了しました。
■スケジュール 9:00 – 15:00 ※昼食時間 12:00-13:00(レクチャーあり)
■参加費 無料(旅館あけぼの特製弁当付き)
■定員 各6人
■服装 汚れても良い格好、タオルを用意してください
■指導 山口左官工業、建築巧房
■駐車場 旅館あけぼの裏の駐車場をご利用ください
■主催 建築巧房
■協力 古家空家連絡協議会
■問い合わせ 建築巧房 092-524-4123 info@kooobooo.net